国際ジェンダー学会2023年大会ご案内 (第3報)

 2023年9月2日(土)~9月3日(日)

十文字学園女子大学

国際ジェンダー学会

http://www.isgsjapan.org/(公式HP)

要旨集は公式HPの大会特設ページから閲覧できます。


大会実行委員長挨拶

 国際ジェンダー学会 2023年大会を開催するにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 9月2日(土)大会第一日目は、8号館2階で12時に受付開始、13時より15時まで、ラウンドテーブル・セッシォンを4つの会場に分かれて開催します。ラウンドテーブルのテーマは、「保育の質を考える―保育者の専門性の観点から(2)」、「デジタル時代におけるジェンダー・メディア・カルチャー:近年の研究動向と新たな理論・アプローチ」、「天野正子の生活思想―『フェミニズムのイズムを超えて』から『<老いがい>の時代』まで―」、「排除&包摂:性・生の政治」です。

 15時15分から17時15分まで江原由美子著『持続するフェミニズムのためにーグローバリゼーションと「第二の近代」を生き抜く理論へ』の書評セッションを9417教室で開催します。

 9月3日(日)、二日目午前中は、9時から受付を始め、10時から12時30分まで個人報告を7つの会場で開催します。報告数は例年より多く、31報告を予定しています。じっくりと報告を聞いていただき、議論を深めていただければと思います。

 12時50分から14時の総会の後、シンポジウム「ジェンダー統計を考える」を14時30分から17時まで9417教室で開催します。1995年の第4回世界女性会議以降、進展してきた日本のジェンダー統計の現状と課題について4人のジェンダー統計専門家、ジェンダー統計利用研究者などが報告し議論します。2025年の国勢調査も多様なジェンダーを反映した設問にならないという状況もあり、ジェンダー統計の進展と新たな課題など議論します。

 本大会に参加してくださる皆さま、大会運営を担ってくださる実行委員会委員、アルバイトの皆様、本大会を受け入れてくれた十文字学園女子大学学長、教職員の方々にこれまでの準備に対して心からお礼を申し上げます。大会が成功裏に終わるまでどうかよろしくお願いします。

 本大会が皆さまにとって実り多い研究交流の場となりますことを祈念しております。

2023年8月

国際ジェンダー学会2023年大会実行委員長

橋本ヒロ子


国際ジェンダー学会2023年大会 会場までのご案内

【会場】

十文字学園女子大学 8号館・9号館・7号館・(交流会:7号館1階カフェテリア)
9月2日(土)受付:8号館2階ロビー(12:00~)
9月3日(日)受付:8号館2階ロビー( 9:00~) 

【所在地】

〒352-8510 埼玉県新座市菅沢2-1-28十文字学園女子大学

【アクセス】

会場アクセス(JR武蔵野線 徒歩8分)



キャンパス案内図

 

施設について
・正門前にはローソンがあります。
・7号館1階カフェテリア、9号館2階9201交流室には、給茶機を用意しております。
・自動販売機は、7号館1階カフェテリア、8号館2階の受付横にあり終日使用可能です。
・9月2日(土)のみ11時30分~13時30分まで学生食堂をご利用可能です。チキンカレーとラーメンとサラダのみですが、販売しております。
・Wi-Fi環境は、学内のみ使用できるパスワードをお伝えできます。
・コピーおよび印刷につきましては、ローソンにてお願い致します。




国際ジェンダー学会2023大会タイムテーブル

9月2日(土)

12:00~         参加者受付開始(8号館2階ロビー)
13:00 ~ 15:00 ラウンドテーブル(8207,9205,9209,9210)
15:15 ~ 17:15 書評セッション(9417)
17:30 ~ 19:00 交流会(7号館 カフェテリア)

9月3日(日)

9:00 ~         参加者受付開始(8号館2階ロビー)
10:00 ~ 12:30 個人発表(8207,9205,9209,9210,9301,9302,9307)
12:50 ~ 14:00 総会(9417)
14:30 ~ 17:00 シンポジウム(9417)
17:00                 閉会

ラウンドテーブル

9 月2 日(土)13:00~15:00 (8207, 9205, 9209, 9210
■ラウンドテーブルディスカッション1:8207
<テーマ>
「保育の質を考える―保育者の専門性の観点から(2)」
・企画者・話題提供者:鵜沢由美子(明星大学)
           田口由美子(和洋女子大学)
                                太田由香里(日本大学)
                                上野恵子(中野区子ども教育部
・司会:鵜沢由美子(明星大学)

■ラウンドテーブルディスカッション2:9205
<テーマ>
「デジタル時代におけるジェンダー・メディア・カルチャー:近年の研究動向と新たな理論・アプローチ」
・企画者:田中洋美(明治大学) 
・話題提供者:加藤穂香(国際基督教大学大学院)
                    関根里奈子(大正大学)
                    高橋香苗(名城大学)
                    田中洋美(明治大学)
・司会:花野泰子(東京女子大学)

■ラウンドテーブルディスカッション3:9209
<テーマ>
「天野正子の生活思想―『フェミニズムのイズムを超えて』から『<老いがい>の時代』まで―」
・企画者:上村協子(一社 現代生活学研究所)
・司会:萩原なつ子(国立女性教育会館)
・話題提供者:上村協子(一社 現代生活学研究所)
       奈良玲子(和洋女子大学)

■ラウンドテーブルディスカッション4:9210
<テーマ>
「排除&包摂:性・生の政治」
・企画者:洪毓謙(国際基督教大学ジェンダー研究センター)
・話題提供者:文可依(東京大学大学院総合文化研究科表象文化論コース)
                    張洋宇(東京大学大学院総合文化研究科表象文化論コース)
                    魏韻典(東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻)
・司会:清水晶子(東京大学大学院総合文化研究科表象文化論コース))


書評セッション  

9月2日(土)15:15 ~17:15
江原由美子『持続するフェミニズムのために:グローバリゼーションと
「第二の近代」を生き抜く理論へ』(有斐閣2022)
場所:9号館 9417教室
司会:山根純佳 実践女子大学(会員)
登壇:江原由美子 東京都立大学名誉教授
コメント:菊地夏野 名古屋市立大学、児玉谷レミ 一橋大学大学院(会員)
趣旨:日本のフェミニズム理論第一人者の江原由美子さんの最新の著作の書評セッションを実施します。菊地夏野さん、児玉谷レミさんのコメントと江原さんのリプライを通して、多様な世代の視点から「今後のフェミニズム」について考えます。

個⼈発表(公開)                                                                                             

9月3日(日)10:00~12:30  8207,9205,9209,9210,9301,9302,9307

個⼈発表<第1グループ>:8207

座長:桑島薫(名城大学)
1. 橋口奈奈穂(横浜国立大学大学院)
パラグアイにおける学校給食実践のエスノグラフィー 性別役割分業と女女格差に着目して
2. 仁科薫(大妻女子大学人間生活文化研究所)
子どもに対するケア及び教育の実践面におけるジェンダー差
3. 新倉久乃(和光大学)
帰国したタイ女性の高齢期と「祖母役割」 日本での経験とトランスナショナルな「ケア」
4. 江藤双恵(獨協大学)
ジェンダーに敏感な福祉はどのように実現するか ―東北タイの事例から
5. 幅崎麻紀子(アール医療専門職大学)
政治参画と女性性の表象―クォータ制導入社会・ネパールを事例として―

個⼈発表<第2グループ>:9205

座長:川口遼(名古屋大学ジェンダーダイバーシティセンター)
1. さいとう・まの(東京大学)
性別二元論概念のねらい:ジェンダー・セクシャリティ研究のながれ
2. 于寧(国際基督教大学ジェンダー研究センター)
中国本土の主流映像作品におけるクィア表象について
3. 大森駿之介(東北大学文学研究科)
同性カップルが「地域に溶け込む」という現象を考察する ―近畿・四国地方に移住したゲイカップルと地域住民の経験から
4. 森田真梨子(お茶の水女子大学)
「自身の“トランス差別”への気づき」についてのインタビュー調査 ―フェミニズムとの関連において―
5. 征矢法子(一橋大学大学院)
ラディカルな社会構築主義から穏健な社会構築主義へ 主体の抵抗可能性に着目して

個⼈発表<第3グループ>:9209

座長:村尾祐美子(東洋大学)
1. 永山理穂(一橋大学)
化粧品企業の男性美容部員とジェンダー規範 キャリア・美容実践に関する解釈に関して
2. 小口藍子(お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科)
化粧実践における「男性性」の解釈と交渉  現代日本社会の男性化粧実践者の語りから
3. 定松文(恵泉女学園大学、IMAGE研究会)
日本における介護・家事移住労働者の包括的把握の意義と就労の傾向――2022年度調査からの知見――
4. 山本沙希(立教大学)
現代アルジェリア女性零細事業主の商実践にみる相互性 手仕事の商品化過程に着目して(仮)
5. 平野恵子(横浜国立大学)
インドネシア介護士資格創設からみる再生産労働者の「技能化」

個⼈発表<第4グループ>:9210

座長:菅野摂子(埼玉大学)
1. 齋藤あおい(一橋大学社会学研究科)
顧客対応の技能は女性をエンパワーするか――上海の産後ケアサービス訓練における(溝通能力)実習を事例に
2. ゼン ガリン(明治学院大学大学院社会学研究科)
女性の「産後トラブル」の認識はいかに形成されているのか
3. 大野恵理(獨協大学)
ベトナム人結婚移住者のライフヒストリー コロナ禍の出産と育児に着目して
4. 劉楠(山梨英和大学人間文化学科)
コロナ回復社会における育児サポートネットワークの変化と母親の育児満足度

個⼈発表<第5グループ>:9301

座長:大槻奈巳(聖心女子大学)
1. 森川麗華(東京大学大学院学際情報学府)
戦後日本における「中国残留婦人」への眼差し―ジェンダーの視点から
2. 木村育恵(北海道教育大学)・河野銀子(山形大学)・田口久美子(和洋女子大学)・池上徹(関西福祉科学大学)・跡部千慧(立教大学)・髙野良子(植草学園大学名誉教授)・井上いずみ(公立学校教員)
教員のキャリア形成に関する全国調査のジェンダー分析(1)ミドルリーダー期に着目して
3. 木村育恵(北海道教育大学)・河野銀子(山形大学)・田口久美子(和洋女子大学)・池上徹(関西福祉科学大学)・跡部千慧(立教大学)・髙野良子(植草学園大学名誉教授)・井上いずみ(公立学校教員)
教員のキャリア形成に関する全国調査のジェンダー分析(2)子育て期に着目して
4. 五十嵐舞(新潟県立大学)
キャリア志向の女性の表象における再生産

個⼈発表<第6グループ>:9302

座長:萩原なつ子(国立女性教育会館)
1. 内田賢(一橋大学社会学研究科)
英語圏における「災害とクィア」研究の潮流 単一的・規範的な災害支援への批判
2. 本間まり子(早稲田大学)
Covid19パンデミックのジェンダー規範への影響 バングラデシュのマイクロファイナンスの事例より
3. 池田恵子(静岡大学)
自治体の規模別にみた「ジェンダー視点の防災施策」導入の課題 佐賀県6市町の調査から
4. 天童睦子(宮城学院女子大学)
災害女性学とエンパワーメント・モデルの構築 ―宮城の事例にみるジェンダー・復興・地域課題―

個⼈発表<第7グループ>:9307

座長:伊藤るり(津田塾大学)
1. 高橋幸(石巻専修大学)・木村絵里子(日本女子大学)・久保田裕之(日本大学)
地方自治体ミス・コンテストの現状―全国1788自治体全数調査の結果報告―
2. 浅野恵里奈(横浜国立大学)
「セックスワークにも給付金を」訴訟における「性規範」を言説分析から捉える
3. 木曽恵子(日本学術振興会/宮城学院女子大学)
タイにおけるハッシュタグ・フェミニズムのうねりを考える ―地域をこえた「連帯」への足がかりを求めて―
4. 福永玄弥(東京大学)
ジェンダー主流化の「逸脱」と性的マイノリティの権利保障:台湾ジェンダー平等教育法(2004)を権力の交差性から考察する
5. 齋藤百合子(大東文化大学)
開発とジェンダー: 困難を抱える女性支援新法とバックラッシュの諸相の考察

総会

9月3日(日)12:50~14:00 9417教室 

シンポジウム

2023年9月3日(日)14:30~17:00 
ジェンダー統計を考える
場所:9号館 9417教室
司会: 橋本ヒロ子 十文字学園女子大学(会員)
登壇: 杉橋やよい 専修大学経済学部
                村尾祐美子 東洋大学社会学部(会員)
                河野銀子 山形大学学術研究院(会員)
                平森大規 法政大学 グローバル教養学部

趣旨:ジェンダー統計の重要性が国際的には高まっているが、日本では、性別データが取得されていなかったり、性別集計がされていなかったりする。また、国勢調査では、多様な性に対応した設問にはなっていない。さらに、多様な性への対応が、差別につながるという意見もあり、性別質問を入れないという動きも起きている。 本シンポジウムでは、日本におけるジェンダー統計の推進について様々な領域、立場から検討する。


大会参加者の皆様へ

1. 大会参加および参加費・交流会費のお支払いについて

参加費は下記の通りです。
    学会員(一般):3,000円
    学会員(学生):無料
    非学会員(一般)1日目券:1500円
    非学会員(一般)2日目券:2000円
    非学会員(学会員の紹介なし学生)1日目券:1000円
    非学会員(学会員の紹介なし学生)2日目券:1500円
    非学会員(学会員の紹介者有りの学生):無料
    交流会費(一般・学生):1,000円
大会・交流会への参加申し込みは、8月22日(火)までに以下のページより手続きをして下さい。会員と非会員は別々のサイトから入ってください(※コンビニ/ATM払いの場合は8/21(月)までに手続きしてください)。
    会員の方: https://isgs2023member.peatix.com
    非会員の方:     https://isgs2023non-member.peatix.com
大会当日の参加は受け付けません。必ず期日までに上記よりお申し込みください。間に合わなかった場合は、8月23日までにPeatix受付担当(isgs.uketsuke@gmail.com)にお問い合わせてください。恐れ入りますが、8月23日を過ぎての問い合わせには応じられないので、ご注意ください。
*参加費の領収書はPeatix上で発行されます。チケットお申し込み完了後、注文履歴画面またはお申込み詳細メールから領収データにアクセスしてください。アクセス方法はhttps://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/solutions/articles/44001821741 からご確認ください。
*詳細な領収書が必要な方は、当日受付にお申し出ください。手書きで発行いたします。
*領収書についてご不明な点がありましたら、学会大会会計専用アドレス(isgs.taikai.kaikei@gmail.com)にご連絡ください。
*チケット支払い〆切は、コンビニ / ATM払いは申込み日から3日間が支払期限となります。最終日は8月21日24時0分(8月22日0時0分)、クレジットカード払いは8月22日24時0分(8月23日0時0分)です。〆切までにお支払いをお済ませください。

2.受付

9月2日(土)受付:8号館2階ロビー(12:00~)
9月3日(日)受付:8号館2階ロビー( 9:00~) 

大会事務局                                       

 お問い合わせは下記までお願いいたします。
実行委員長 橋本ヒロ子 (hiroko-h@jumonji-u.ac.jp)
〒352-8510 埼玉県新座市菅沢2-1-28十文字学園女子大学


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